ブレゲ(Breguet)

ブレゲ(Breguet)とは

ブレゲ(Breguet)は、1775年にアブラアン・ルイ・ブレゲによってパリで誕生しました。

当時の主流は懐中時計であり、その高価さから王族や上流階級の貴族しか持つ事が出来ませんでした。そのため時計本来の時間を知るための道具としてではなく、装飾品としての価値の方が大きかったのです。

そんな中、アブラアン・ルイ・ブレゲは装飾品としての美しさを残しつつ、本来の時計としての機能を充実させることに力を注ぎ、画期的な技術を次々と開発していきます。

ブレゲ(Breguet)にとって最も代表的な発明が1795年に「トゥールビヨン」です。これまでの機械式時計は地球の重力の影響で時間に誤差が出てしまいました。時計全体に均等に重力を掛けることによって、その誤差をなくすことに成功します。

他にも、今でも普通に使われている技術の「自動巻き」や、分単位で時間を知ることができる「ミニッツリピーター」などもブレゲ(Breguet)の発明です。

これらの技術は現在の時計には必要不可欠なものばかりで、それらを発明したアブラアン・ルイ・ブレゲの功績は大きく、「時計史上最大の天才時計技師」「時計の進化を2世紀早めた男」などと呼ばれ、世界から賞賛されています。

高級腕時計ブランドの所以はここにあります。数々の高度な技術を小さな時計に集約しているため、どうしても値段が高くなってしまうのです。この技術に加え、見た目も美しいブレゲ(Breguet)の腕時計が世界中のセレブに愛されるのは必然なのかもしれません。